この記事では和賀岳が良く見えるスポットを5つ紹介する。
1.横手平野から眺めた和賀岳

秋田県の横手平野からは鳥海山が良く見える。
まさに出羽富士の異名に恥じない堂々たる姿だ。
その反対側に視線を移すと、奥羽山脈の中に目立つ山がある。
この山は真昼岳だ。最高峰の和賀岳を差し置いて、奥羽山脈の秋田駒ヶ岳と焼石連峰に挟まれた山地を真昼山地という。南アルプスの最高峰が北岳なのに赤石山脈というのと同じ事情であろう。
最高峰の和賀岳は山の深い場所に位置するので、横手平野側からは小さく見える。
残雪が最後まで残る山が和賀岳と考えて良いであろう。
2.真昼岳から眺めた和賀岳

夜の大曲から真昼岳を目指す。
月明かりの中でも真昼岳は十分に存在感を放つ。
大曲市街地から登山口までほぼ一直線の道を自転車で駆け抜けた。
暗いうちから、樹林帯を進んだ。
標高が上がるにつれて、徐々に空は明るくなっていく。
ふと振り返ると、水を張りたての水田を抱く、薄明るい横手平野が幻想的だ。
まだ優しい日差しのときに真昼岳の稜線たどり着いた。
真昼岳はもちろん、鳥海山、焼石連峰、そして山々の先に和賀岳が見えた。
「深山幽谷の名峰」和賀岳にはこの言葉がぴったりだ。
3.南峰岳から眺めた和賀岳

残雪の頃、和賀岳の東にある高下岳から根菅岳、1260mピーク、大荒沢岳、沢尻岳を縦走した。
高畑登山口から高下岳を目指す。
すぐに広葉樹林が広がる。
夜が明けるにつれて、新緑の明るい黄緑が鮮やかになる。
山奥に進むにつれて、同じブナ林でも巨木の多い場所や、小さく細いブナが多い場所など変化があり面白い。
標高を上げ灌木帯に入ると、登山道の両側にはカタクリが咲き乱れる。
この花は残雪と新緑の季節を彩る。
さらに標高を重ねると高畑分岐に出る。
すると、目の前にに和賀岳が大きく現れる。
圧巻だ。
しかし、高畑分岐付近から眺めた和賀岳は不自然に傾いているように見える。
ピークハントも兼ねて、南峰岳を登ると、まさに堂々とした和賀岳に出会えた。
4.根菅岳から眺めた和賀岳

南峰岳から根菅岳に向かう。
ここからは見晴らしの良い稜線歩きだ。
北にはこれから向かう根菅岳、東には雲海に浮かぶ奥羽山脈の前衛と北上山地、南には焼石連峰や真昼岳、そして西には和賀岳が大きく見えている。
和賀岳もインパクトがあったが、標高1060mの真昼岳が周囲の山に埋もれず、目立っていたのも印象的であった。
稜線のいたるところには
5.1260mピークから眺めた和賀岳
