塔ノ岳を眺める

塔ノ岳を眺めるスポットを紹介する記事のサムネイル画像

塔ノ岳は丹沢山地の「顔」といえる山だ。
眺めれば、麓の秦野の町からは表尾根と鍋割山稜が東西の対称性良く壁にように聳える。
その一番高い場所が塔ノ岳だ。
登れば、尾根の緑がみずみずしく、山頂に立てば、
丹沢山地の核心部が広がり、山々の奥に富士山が堂々と聳える。
この記事ではここでは塔ノ岳が良く見える場所を5ヶ所紹介する。

頭高山から眺めた塔ノ岳
三ノ塔から眺めた塔ノ岳
秦野市平沢から眺めた塔ノ岳
湘南平から眺めた塔ノ岳
日高から眺めた塔ノ岳

1.頭高山から眺めた塔ノ岳

頭高山から眺めた塔ノ岳
頭高山から眺めた塔ノ岳

頭高山は丹沢山地の南方に位置する低山だ。
大倉尾根を登り塔ノ岳に登頂した。
自分の歩いた大倉尾根スケールこの目で確かめたく、頭高山を登った。
登山口の渋沢駅から山頂までの標高差は143mでお散歩感覚で登ることができる。
山頂に立つと緑茂る雑木林の向こうに塔ノ岳と箱根の明神ヶ岳が現れた。
北方向を見ると、塔ノ岳を頂点に東西に尾根が均整良く聳える。
その中央に塔ノ岳にスロープがついているように大倉尾根が伸びていた。
もし大倉尾根が短ければ、男体山の様に急坂続くピリ辛な山になっていただろう。
大倉尾根様様だ。

2.三ノ塔から眺めた塔ノ岳

三ノ塔から眺めた塔ノ岳
三ノ塔から眺めた塔ノ岳

夜、二ノ塔尾根から三ノ塔を登る。
樹林の淡々と登る、標高は塔ノ岳より低いが二ノ塔尾根は大倉尾根より急だ。
思ったよりも急な登りで休み休み登る。
ふと空を見上げると、樹林の間から星々がきらめく。
夜に山を登る醍醐味だ。
徐々に空が明るくなるにつれて三ノ塔の山頂が近づく。
三ノ塔山頂に着く。
西の空には茜色に染まる金時山や箱根の山々が浮かぶ。
その奥には富士山も聳える。
東の空には大山の肩から日が昇る。
そして北には塔ノ岳が表尾根と大倉尾根を従えて聳える。
朝日に照らされる塔ノ岳も美しい。
涼風の中、日が昇るにつれて空の青と山肌の緑がクリアになる。
日が昇り緑が濃くなった頃、カメラのシャッターを切り下山した。

3.秦野市平沢から眺めた塔ノ岳

秦野市平沢から眺めた塔ノ岳
秦野市平沢から眺めた塔ノ岳

三ノ塔から二ノ塔尾根を下山した。
登山口の葛葉ノ泉でのどを潤し、渋沢丘陵に向かった。
三ノ塔の山頂にいた頃は空気は澄んでいたが、下山したころには霞んできた。
渋沢丘陵の登りに差し掛かったころ、ふと振り向くと、塔ノ岳が大きく見えた。
霞が更に濃くなり、 気温も上昇してきたので今日はここで引き返すことにした。

4.湘南平から眺めた塔ノ岳

湘南平から眺めた塔ノ岳
湘南平から眺めた塔ノ岳

冬のある日、 湘南平に登った。
大磯駅からは1時間足らずで登れる山というより丘のような場所だ。
私は高麗山から大磯浅間山を通り湘南平に達した。
2月の初めで肌寒い時期であったが高麗山と大磯浅間山の間にはスイセンが咲いていて少し早い春の訪れを感じられた。
  湘南平は大きく開けていて、富士山や丹沢や箱根の山々が綺麗に見えた。
特に大山から表尾根、 塔ノ岳、鍋割山稜に至る山並みは、まるで屏風のようで圧巻だ。
東京湾の奥、はるか遠くには 富山など房総の山々も確認できた。
湘南平は神奈川県の重要な山々が綺麗に見えるとても良い展望台だ。
是非神奈川県に引っ越してきたばかりの山好きの人や、神奈川の山をたくさん登った人に訪れて欲しい場所だ。

5.日高から眺めた塔ノ岳

日高から眺めた塔ノ岳
日高から眺めた塔ノ岳

今までは塔ノ岳の南側から眺める場所を紹介してきたが、
ここでは北側から見える場所を紹介する。
日高は塔ノ岳と 丹沢山の間にあるピークだ 。
ここから塔ノ岳を眺めるとまさに塔のように尖ったピークのように見える。
塔ノ岳から先は丹沢山地の確信部である。
そして塔ノ岳から先の稜線では、心地の良い笹原と迫力ある深い谷、西に目をやると富士山が大きく見える。
新宿からわずか1時間足らずで来れる場所とは思えないような光景が広がる。