荒沢岳を知ったのは、始めて越後駒ヶ岳を登った時である。
晩秋のころ、小倉尾根を登り詰め小倉山に着いた。
正面に堂々と尾根を多方に張った紅葉に染まる怪峰が現れた。
深い谷が更に迫力を追加する。
これを見た時の感動は駒ヶ岳登頂の感動に勝るものであった。
地図アプリを開き目の前の山が荒沢岳だと分かった。
1.国道252号から眺めた荒沢岳
守門岳の登山の帰り、国道252号を小出駅に向かい、自転車で下る。
振り返ると守門岳が見え、左手には越後三山がそびえ立つ。
荒沢岳は奥地にあるのでまさか見えるとは思わず、
鶴が羽を広げた山容が見えた時は感情が高ぶった。
2.百草ノ池付近から眺めた荒沢岳
百草ノ池付近から荒沢岳は多方に尾根を張っている山容が際立って見える。
深い
YAMAPで残雪期の写真を見たが、
個人的には新緑と残雪のコントラストより錦秋の紅葉の方が荒沢岳は映えて見えた。
3.道行山付近から眺めた荒沢岳
方向が同じでも高度を変えると、印象が変わる。
百草ノ池より約300m標高が低い場所から眺めると、荒沢岳は巨大な壁に見える。
夜明け頃のうす暗さが荒沢岳の怪峰さを際立たせる。
4.大水上山付近から眺めた荒沢岳
丹後山から中ノ岳にかけては、笹原と花と眺望の稜線である。
特に新緑の時期は残雪とみずみずしいササの若葉がきらめき、登山道を可憐な花々が彩る。
大水上山は丹後山と中ノ岳の間に位置しており、兎岳から荒沢岳に至る稜線が良く見える。
大水上山から眺める荒沢岳は、他の場所から眺めたときよりも、鋭く見える。
荒沢岳の山容は「怪峰」「壁のよう」と表現していたが、
南方から眺めると荒沢岳の優しさを感じられた気がした。