奥久慈男体山は茨城県北部に聳える岩峰である。
荒々しい山肌と広葉樹林が美しい景色を作り出す。
ここでは奥久慈男体山が良く見える場所を4ヶ所紹介する。
1.大円地から眺めた奥久慈男体山

西金駅から1時間ほど歩くと登山口の大円地につく。
大円地からは奥久慈男体山が聳えるように見える。
登山口から登る山が見えるのは嬉しい。
健脚コースに入る。
岩場鎖場が多いが、程よいスリルがあり、足場はしっかりしていて登りやすい。
山頂に着くと360°の大絶景だ。
久慈川の里山の風景がジオラマのようだ。
遥か遠くには、日光や那須の山々が霞越しに見えた。
下山は大円地越を経由するコースを下った。
このコースはなだらかな分、健脚コースより距離が長い。
広葉樹の森が美しい道だ。
森林浴で癒やされつつ大円地に下山する。
大円地には大円地山荘があり蕎麦が絶品だ。
下山した場所に美味しいお店があると嬉しい。
2.つつじヶ丘から眺めた奥久慈男体山

奥久慈男体の初登頂から数年後、
晩秋の頃奥久慈男体山の眺望スポットを探しに来た。
つつじヶ丘は奥久慈男体山の南方にある丘である。
名前の様に初夏の頃はツツジが咲き誇る。
麓の紅葉が最盛期のときに訪れたので、紅葉の海に浮かぶ岩峰が美しい。
暖かい日が続いたため、狂い咲きのツツジも数輪咲いていた。
3.長福地区から眺めた奥久慈男体山

奥久慈男体山の西にある長福地区を訪れた。
里山の景色がのどかで良い。
奥久慈男体山はふるさとの富士に選ばれていて「久慈富士」と呼ばれる。
長福地区から眺めた奥久慈男体山は岩場が見えず、南北に均整の取れた山容は見せる。
どこか富士らしい山容を見せる。
4.盛金富士から眺めた奥久慈男体山

盛金富士は久慈川を挟んで奥久慈男体山の対岸にある低山だ。
午前中に奥久慈男体山の麓の眺望スポット巡りを終え、昼時から盛金富士を登る。
下小川駅の近くの登山口から登山開始だ。
緩やかな登りを20分ほど登ると伐採跡地があり視界が開ける。
振り向くと、熊の山と長福山を従えて奥久慈男体山が屛風の様に鎮座する。
空の青空、岩峰の岩の色、麓に広がる紅葉が美しい。
久慈川沿いの集落を見守るように聳える奥久慈男体山は名山である。
登山開始から約1時間ほどで山頂に着く。
山頂にも眺望がある。
山頂付近にはイワウチワの群生地があるので、花の時期に訪れるのも良いであろう。
来た道を戻り、絶景を楽しみつつ下山した。
奥久慈男体山を単体で登ると3時間ほど、盛金富士は2時間ほどで登山できる。
午前中は奥久慈男体山を登り、午後は盛金富士を登るプランがオススメだ。