御前山は奥多摩を代表する山である。
どの方面からもピラミダルな山容を見せ、登山欲をそそる。
また、どこかやさしい印象を与え、登山者を招いている気もする。
そんな御前山を眺めるスポットを3つ紹介する。
1.峠の茶屋から眺めた御前山
武蔵五日市側から浅間嶺を目指す。
夏地や払沢の滝入口バス停から登山道を登る。
尾根に出たところに峠の茶屋があり、北面の視界が開ける。
そこには、山頂部がぽこんと盛り上がった大岳山と大きくやさしい雰囲気を放つ御前山が大きく見える。
「ここは東京都なのか?」と思うような景色である。
2.浅間嶺から眺めた御前山
峠の茶屋を西に進み浅間嶺を目指す。
途中に数ヶ所伐採地があり御前山と大岳山が良く見える。
進むにつれて山容を変えるのが山好きには嬉しい。
浅間嶺付近からは陣馬尾根を従えて悠然と佇む御前山が見える。
3.大菩薩嶺賽の河原から眺めた御前山
大菩薩嶺の賽の河原は大菩薩湖越しの富士山や甲府盆地の先に南アルプスが見事に見える。
西方に目を向けると、山並みの中に目立つ山が二つ見える。
双耳峰に見える三頭山とピラミダルな山容の御前山だ。
東京側からは大岳山が大きく見え、御前山と三頭山は地味に感じられる。
しかし、山梨側から御前山と三頭山は大きく見える。
ここから御前山と三頭山を眺めて、多摩川河川敷から大岳山を眺めれば、
奥多摩三山が大岳山、御前山、三頭山の三山であることが納得できる。