朝日岳の名を持つ山は多い。
思い浮かぶだけでも、羽後朝日岳、会津朝日岳、大朝日岳、那須朝日岳などなど
ここでは谷川連峰に向かいあう朝日岳の眺めスポットを紹介する。
登山では、山と高原の地図 「谷川岳」を参考にしてほしい。
1.谷川岳西黒尾根から眺めた上州朝日岳

谷川岳のメインルートは、数あるルートの中でも、
ロープウェイのある天神尾根だ。
西黒尾根はこのロープウェイのできるまでのメインルートが西黒尾根だ。
谷川岳と上州朝日岳は湯檜曾川を挟んで向き合う。
谷川岳の西黒尾根は森林限界が低く、展望に優れた尾根歩きができる。
そのため、行く手には谷川岳が徐々に大きくなり、
振り向くと上州朝日岳が聳える。
この山域で初めに登るのが谷川岳であることが多いであろうが、
私は次の登山はこの雄姿を目に焼き付け、上州朝日岳に登った。
2.白毛門から眺めた上州朝日岳

土合から上州朝日岳を登る。
しばらく広葉樹の美しい樹林帯が続く。
白毛門付近まで登ると視界が開ける。
行く先には目指す上州朝日岳、左側を眺めると谷川岳が聳えている。
優しい雰囲気の上州朝日岳、巌しい雰囲気の谷川岳、
両方とも立派な山だ。
白毛門から上州朝日岳までは視界の良い稜線歩きだ。
アップダウンを繰り返しながら標高を上げる。
上州朝日岳が登るにつれて徐々にに大きく、姿を変えるのも良い。
3.大烏帽子から眺めた上州朝日岳

白毛門から上州朝日岳に進む。
アップダウンを繰り返しながら標高を上げる。
もちろん視界は抜群である。
体力が徐々に消耗するにつれて、上州朝日岳も大きくなる。
この山域の山の特徴の西側のなだらかな斜面と東側のストンと落ちた斜面が良く見える。
ここまで来ると山頂もあと一頑張りだ。
4.ジャンクションピークから眺めた上州朝日岳

上州朝日岳を登頂する。
絶景と達成感が大きい。
ここからは上州朝日岳登頂のごほうびの寄り道だ。
上州朝日岳から北方に進む。
池塘群が点在する心地の良い高層湿原が続く。
この山行の時、麓は残暑が厳しかったが、
ここには秋のさわやかな風が吹いていた。
心地の良い草原歩きを「花の頃も来たい」と思いながら進めた。
ジャンクションピークまで歩くと、
眼前に巻機山が遮るものなく堂々と聳える。
この光景を目に焼き付け、来た道を戻る。
黄葉の草原とその先の急峻な谷川連峰が美しい。
ずっとここにいたいと思いながら、土合に向けて下山した。